私たちについて

豆腐の本当のおいしさを知っていただきたい

 

私たちは昭和6年より現在の地で豆腐づくりにたずさわってきました。太平洋戦争の末期には原料の大豆や油の入手が難しくなったため、自分の畑で大豆を栽培し、わずか20丁ほどの豆腐を生産、お客さまに提供して喜んでいただいたこともありました。

 

このような経験から私たちは「いつの時代でもおいしく安心して食べていただける豆腐をお客さまにお届けしたい」と思うようになりました。海外から輸入した大豆を使えば低価格な豆腐をつくることができます。また、添加物を加えれば日持ちさせることもできます。しかし、そのような大量生産や効率化とは距離を置き、地域のみなさまに喜んでいただける商品を一丁一丁ていねいに仕上げることこそが、地元の皆様に育てていただいた豆腐屋の責任であると考えています。

保存料は使わず当日生産・当日出荷を守る

 

おいしい豆腐をつくるため、材料に関しては素材の持っている味そのものを引き出すための努力を惜しみません。私どもは、良質の高タンパク質を多く含む奈良県産大豆、または生産者の顔が見える国産の大豆を原料に使用しております。水は塩素を抜きミネラルを加えることで天然水に近い状態にしています。

 

また、当社の豆腐には添加物は一切使っておりません。そのため販売するエリアや流通経路が限られてしまいます、これもほんとうの豆腐のおいしさを味わっていただきたいという思いからです。なお、できたてのおいしさを味わっていただくために、当日生産・当日出荷を守り続けています。

地元の原料にこだわる

 

私たちは奈良県産の大豆による豆腐づくりに取り組んでいます。名水で知られる三輪山の麓で気持ちよく風に揺れる大豆畑を見たときに「おいしい豆腐がつくれるに違いない!」と確信したからです。そして、何よりも目の前で栽培される大豆ですから安心して豆腐にできます。

 

奈良県の大豆の収穫量は決して多くなく、年によっては安定して確保できない可能もあります。しかし、私たちが豆腐として加工し流通させていくことで徐々に作付け面積も増えていくことと信じています。そして何よりも、地元で採れた大豆を使って地元の豆腐屋が豆腐をつくり、それを地元の方が味わうというサイクルをつくることで、地域が元気になることに関わりたいと考えています。