奈良県産大豆を100%使用

地元産へのこだわりと愛情

 

私たちの豆腐はそのほとんどを奈良県産の大豆100%製造しています。以前は北陸地方産の大豆を使用しておりましたが、地元奈良の桜井市、田原本町で大豆が生産されているのを知り、「ぜひ地元産の大豆で豆腐づくりをやってみよう」と思い立ちました。酒づくり発祥の地で知られる大神神社。その御神体である三輪山の水と空気、そして肥沃な土地。そこで育まれたありがたく尊い大豆を、ていねいに豆腐にしていくことが私たちの使命と考えています。

 

豆腐の配達で将来自分たちの豆腐になる大豆の畑の前を毎日通ります。生産者の顔を知り、成長や育て方を見守ってきた大豆ですから、愛情は何倍にもなるのです。

豆腐づくりに適した品種「サチユタカ」

 

わたしたちの豆腐の原料に使っている大豆の品種は「サチユタカ」です。豆腐用として評価が高く、日本で最も多く作付けされている品種「フクユタカ」を母、同じく高蛋白質で豆腐に適する「エンレイ」を父として交配して得た雑種第2代の個体に、再び「エンレイ」を父として交配して育成された品種です。両親の特徴を引き継ぎいだ「サチユタカ」蛋白質の含有率が高く、うまみの多い、おいしい豆腐づくりに適した品種です。

 

「サチユタカ」は7月の上旬頃に種が撒かれ、夏の間に成長します。9月下旬には「さや」が膨らみ枝豆として収穫することができます。その後、葉や枝がだんだん黄色くなり乾燥。完全に葉が落ち茎も乾いた11月の上旬に収穫されます。

乾燥や選別も地元で

収穫した大豆は、同じ桜井市内にあるJAならけんのカントリーエレベーターに集められ、水分量が12〜13%になるまで乾燥。大きさごとに選別・検査され、豆腐や味噌、醤油などの材料として出荷されます。

 

私たちの豆腐になる大豆も、このカントリーエレベーターからやってきます。大豆をおいしく保存するには温度管理が大切です。このカントリーエレベーターに併設された貯蔵庫で年間を通じて5℃で保存し、必要量を小出ししてもらうことで、おいしい豆腐づくりができるようになっています。